ウイルス対策ソフトのみのセキュリティ対策が危険である『6つの理由』とは。【対策方法も合わせて解説】

お役立ち情報

近年、新型コロナウイルスの影響でテレワークの普及が加速し、インターネット環境がますます活発化してきています。

しかし、インターネットを使った「サイバー攻撃」や「マルウェア被害」も劇的に増えているのもまた事実です。

もしセキュリティ被害を受けてしまうと、企業にとって大事な機密情報が漏えいし、多大な損害をもたらす可能性も否定できません。

実際に、セキュリティ被害による情報漏えいの事例も年間で多数報告されており、決して他人事ではないところまで差し迫っています。

そのような被害にあわないためにも、普段からPC等の端末に「ウイルス対策ソフト」と呼ばれるソフトウェアを導入しているケースがほとんどです。

ウイルス対策ソフトを導入することで「セキュリティ対策は完璧!」と思っている方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、果たして本当にそうでしょうか。

結論から先に言うと、サイバー攻撃やウイルスは日々進化しており、ウイルス対策ソフトだけでは対処しきれなくなっているのです。

このままウイルス対策ソフトのみで乗り切ろうとすれば、後々新しい攻撃に対処しきれず、あなたの端末に保存されている大事な機密情報が漏えいしてしまうかもしれません。

本記事では、ウイルス対策ソフトのみの対策では不十分な理由と+αで必要な対策方法を徹底解説していきます。

最後までお読みいただければ、よりあなたのセキュリティ対策は強固なものとなっていくはずです。

それでは早速みていきましょう。

セキュリティ対策ってそもそもなに?

セキュリティ対策ってそもそもなに?
冒頭でも少し述べましたが、セキュリティ対策とは、機密情報や個人情報といった大切な情報を外部に漏らしたり、破壊してしまったり、閲覧ができなくなるといったリスクを引き起こさないために予め対策を施すことです。

セキュリティ対策の例

テレワーク対策(別記事で解説しています)

特定のインターネットアクセス制御

従業員の教育

迷惑メール対策

フィッシング詐欺対策

デバイスコントロール

不正アクセス対策

ウイルス対策(本記事で解説していきます)

セキュリティ対策の種類として、主に上記のような対策があげられるでしょう。

見てもらうとわかるように、対策は1つだけではなく多岐に渡るので、対策が多くなればなるほど、それに比例して時間やコストがかかっていきます。

なお、テレワーク時のセキュリティ対策は別記事で解説していますので、よければご参照ください。
»【その対策で大丈夫?】テレワーク時のセキュリティ対策方法を徹底解説!

ウイルス対策ソフトの機能性

ウイルス対策ソフトの機能性
ウイルス対策ソフトとは、パソコンの端末に専用のソフトウェアをインストールし、不正なアクセスやファイルおよびウイルスが内部に入ってこないようブロックしてくれるソフトです。

例えば、自分の家で玄関を突破された際、部屋に入ろうとした時の鍵(ロック)にあたります。

では、ウイルス対策ソフトで具体的にできることとは一体何でしょうか。

ウイルス対策ソフトでできること

マルウェアなどの被害範囲の特定と除去

マルウェアの種類および特定

外部メディア経由でのウイルス感染チェックも可能

指定したソフトウェアや機能の使用制限

スパムメールが届いた際の自動仕分け

順番に解説していきます。

マルウェアなどの被害範囲の特定と除去

高度なウイルス対策ソフトが持つ機能の中には、マルウェア(ウイルスを含む、あらゆる種類の悪意のあるソフトウェアの総称)などの感染源および感染範囲の特定が可能なものも存在します。

特定が可能なものは、それに付随してピンポイントでマルウェア除去の実施が可能です。

マルウェアの種類および特定

ウイルス対策ソフトの中には、既知のウイルス情報を記録したパターンファイルを持つものが存在します。

情報を記録していることで、マルウェアの種類の特定が行えるばかりではなく、万が一マルウェアに感染しても、それぞれの特性に応じた処置を施すことが可能です。

外部メディア経由でのウイルス感染チェックも可能

ウイルス対策ソフトは、ネットワークの出入り口を経由しない脅威の侵入(USBメモリの接続等)にも対応が可能です。

また、外部メディアのスキャンによってマルウェア感染のチェックもでき、もし感染してしまった場合でも不正または悪意あるプログラムの除去を行います。

指定したソフトウェアや機能の使用制限

ソフトウェアの中には、バージョンや性能が古いとセキュリティ面において脆弱性を抱えてしまう原因になりかねません。

ウイルス対策ソフトでは、こうしたセキュリティ面で脆弱性を抱えてしまっているソフトウェアの機能や使用の制限が可能なものもあります。

スパムメールが届いた際の自動仕分け

スパムメールは、悪意あるサイトへの誘導やウイルス感染したファイルを開封させるために、ありとあらゆる手段で巧妙にメールを作っているので、セキュリティ知識の無い人は特に被害にあうケースが多いです。

スパムメール対策機能を備えたウイルス対策ソフトは、そのような危険性のある受信メールを、自動的にゴミ箱やアーカイブへと振り分けます。

結果として、悪意あるサイトへアクセスする可能性や、ウイルス感染したファイルを開封するリスクを軽減できます。

このように、普段私たちのPCはウイルス対策ソフトによってあらゆる侵入や攻撃から守られているのです。

ウイルス対策ソフトのデメリットとは

ウイルス対策ソフトのデメリットとは
先ほどまで、ウイルス対策ソフトでできる部分について解説をしてきました。

ここまで見ると、「ウイルス対策ソフトだけでもいいのではないか?」と感じられた方も多いのではないでしょうか。

しかし、実際はウイルス対策ソフトだけでは対処しきれないケースも存在しているのです。ではウイルス対策ソフトでは対応できない部分やデメリットについて見ていきましょう。

ウイルス対策ソフトのデメリット

未知のウイルスに対応できない

定期的なウイルス対策ソフトのアップデートが必要

ネットワークの出入口対策ができない

誤検知が多い

ソフトの性能やユーザー設定によって対策効果に差が生じる

セキュリティソフトをインストールできない機器がある

主なデメリットは上記の通りです。

それぞれ順番に解説していきます。

未知のウイルスに対応できない

マルウェアの原因の1つ「コンピューターウイルス」は1日で100万個も増えると言われており、自然界のウイルスと同じく進化します。

また、変異株と呼ばれる未知のウイルスも次々と発生しているので、ウイルスとセキュリティ対策はまさにいたちごっこ。

ウイルス対策ソフトは既知のウイルスに対して効果を発揮します。

しかし、プログラムの異なる新しいウイルスに対しては、侵入を防ぐシステムが組み込まれていないため攻撃することができないのです。

定期的なウイルス対策ソフトのアップデートが必要

ウイルス対策ソフトは、システム不具合やプログラムの更新のため定期的なアップデートが行われます。

ソフトによってアップデートの頻度はバラバラですが、頻繁にアップデートをすることを面倒だと感じる人も少なくありません。

その他にも、パソコンを開く期間が空いていると、その分ウイルス対策ソフトのバージョンが古くなっている場合があり、つい更新を忘れてしまいがちになるので注意が必要です。

ネットワークの出入口対策ができない

ウイルス対策ソフトは侵入してきたウイルスの検知や駆除、サイバー攻撃などを防ぐことは可能ですが、侵入元となる出入口の対策はできません。

誤検知が多い

誤検知が多いというのも、デメリットだと言えるでしょう。他のウイルス対策ソフトがマルウェアと判断しなかったものを、誤ってマルウェアと検知したというケースも報告されています。

ソフトの性能やユーザー設定によって対策効果に差が生じる

ウイルス対策ソフトはインストールするだけで終わりではありません。

インストール後にユーザーがどのように設定するかによって、防げる攻撃に差が出てしまうのが欠点です。

設定をしっかりしていなかったり、間違えていると、本来防げるはずの攻撃を受けてしまうこともあります。

その結果、他のウイルス対策ソフトと比べて脆弱性が生じ、性能が劣った状態になってしまいます。

セキュリティソフトをインストールできない機器がある

ネットワーク機器のなかには、セキュリティソフトをインストールすることのできない機器もあり、そのような機器には別の方法で対策を講じる必要があります。

ウイルス対策ソフトだけでは不十分!多層防御システムで+αのセキュリティ対策を

ウイルス対策ソフトだけでは不十分!多層防御システムで+αのセキュリティ対策を
ウイルス対策ソフトを入れているだけでは、そのセキュリティを掻い潜り、感染させてしまうリスク等があることを先ほどお伝えしました。実は他にも、人的要因でセキュリティ対策が危ぶまれる可能性があるのです。

ウイルス対策ソフトだけでは不十分とされる人的要因

ウイルス対策ソフトだけでは不十分である人的要因は、主に下記の6つがあげられます。

セキュリティ対策を具体的にどこまですればよいのか不明瞭

専任チームの不在

セキュリティ攻撃に気づかない

企業全体でルール化されていない

セキュリティ意識が低い

コストが高いと感じてしまう

上記の通りです。それぞれ順番に解説していきます。

セキュリティ対策を具体的にどこまですればよいのか不明瞭

セキュリティに関する知識が不足していると、一体どこまで対策をすればよいのかわからないケースが多々あります。

専任チームの不在

技術的な対策を担うセキュリティ専任の従業員がいない、もしくは不足していると十分なセキュリティ対策ができているといえません。

また、万が一何か問題が起こってもその解決に時間を要し、業務の効率化が著しく低下する可能性も十分に考えられます。

セキュリティ攻撃に気づかない

サイバー攻撃やマルウェアを送り込む攻撃者は、ありとあらゆる手段を使って、情報を盗もうと目論んでいます。

セキュリティの知識が乏しいユーザーにとって、危険かどうかを判別できない、あるいは攻撃されたことにすら気づかないよう巧妙な手法で攻撃をしかけてくるのです。

企業全体でルール化されていない

ウイルス対策ソフトを導入しても、運用ルールが明確に定められていないと、組織全体のセキュリティ意識の低下や対策が疎かになってしまう原因となります。

セキュリティ意識が低い

近年、テレワークの普及が進み、自宅やコワーキングスペースなどで業務を遂行するケースが増え、それに比例するようにセキュリティ被害も増加傾向にあります。

実際に、個々のセキュリティ意識の低さが要因となって起こったセキュリティ被害が、カフェでパソコンの画面を開きっぱなしでトイレに行き、その間に第三者が画面を盗み見して機密情報が知られてしまったという事例も報告されているのです。

コストが高いと感じてしまう

ウイルス対策ソフトは機能性が高ければ高いほど、コストも比例して高くなってしまいます。

従業員の人数をたくさんかかえる企業であれば、多少なりとも妥協をしてしまう部分もあるかもしれません。

ですが、実際に被害にあってしまった際のことを想定してみてください。信頼を失い、受けた損害を取り戻すほうが圧倒的にハイリスクとなってしまうのは明確ですよね。

セキュリティ対策も1つの投資だと考え、安全安心な管理体制を徹底しましょう。

ウイルス対策ソフト+αで万全なセキュリティ対策を

ここからは、ウイルス対策ソフト+αで必要なセキュリティ対策について解説していきます。

結論から先に言うと、セキュリティ対策をより強固なものにしていくためには、ウイルス対策ソフト+「UTM」の導入が必須です。

近年注目されているUTM(統合脅威管理)は、ファイアウォールをはじめ、有害サイトのブロック、不正侵入の検知・防御といった、法人にとっても必要なセキュリティ機能が一つに集約されているからです。

加えて、提供する事業者側でセキュリティ設定を行うため、設計・設定の負担を軽減することも可能。導入が迅速かつ事業者側で運用を行うため、最新のサイバー攻撃にも対応できます。

つまり、ウイルス対策ソフトで対応できない部分をUTMで補っていくイメージです。

クラウド型UTMサービス「どこでもUTM」のご紹介

UTMは様々な機能を1台でまとめて行える反面、専用の機器をルータ上下に設置、または、ルーターとして設置する必要があるため、多少の手間がかかってしまいます。

しかし、クラウド型UTMは機器の取り外しが不要でソフトをDLするだけで済み、機器を設置するまでの手間が一切かかりません。

弊社で行っているクラウド型UTMサービス「どこでもUTM」は、既存のUTM機器に備わっている各種機能はもちろんのこと、自己申告の勤怠管理とパソコンの業務時間で客観的な業務把握が可能な「EYE247」や新種のEmotetやランサムウェアへの感染対策技術「FFRI yarai」を必要に応じてご提供いたします。

「どこでもUTM」ならクラウド上で、オフィスと同等レベルのセキュリティ対策が高コストパフォーマンスで使用可能です。

また、利用用途に合わせた各種料金プランもご用意。これだけ豊富な機能が備わっていながらも、1ユーザーあたり月間たったの770円(※)でご利用いただけます。
(※プレミアムプランの場合)

UTMの導入を怠り、実際に被害にあってからでは手遅れです。後々損をしないためにも、導入の手間がなく、機能性と利便性を兼ね備えた弊社のクラウド型UTMサービスをぜひ一度、ご検討ください。

どこでもUTM

まとめ

まとめ
ウイルス対策ソフトは、パソコンをマルウェアやスパムメールの脅威から守ってくれる機能を持ち合わせていますが、ソフトをインストールするだけでは対応できない部分も数多くあります。

上述したように、ネットワークの窓口対策ができなかったり、新種のウイルスに対応できない等の面もあるため、できない部分は他の対策で補う必要があるのです。

逆にUTMは、ウイルス対策ソフトではカバーしきれない部分を補ってくれるため、セキュリティ面をより強固なものにしていくために、同時併用していくのが重要になります。

とはいえ、セキュリティ被害にあったことのない企業はセキュリティに対する意識が低い傾向にあるのが現状です。

日頃からセキュリティ対策を徹底して大事な情報や信頼を守るためにしっかりと投資するか、それとも対策を疎かにし、実際に被害にあって企業全体の信用や財産を失うのは、どちらが後の人生を豊かにするか答えは明白だと思います。

改めてセキュリティ面で足りない部分は何か?しっかりと確認し、効果的なセキュリティ対策を行っていきましょう。

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